板金塗装 / 施工事例
フロントバンパーの擦り傷。
交換せずに補修した事例
駐車場で車を動かした際に、バンパーの角を擦ってしまった。車を見るたびに傷が目に入る。そんなご相談をもとに、傷の補修と塗装で外観を整えるケースを紹介します。
このサンプルでは、状態確認と車種ごとの修理情報を踏まえ、バンパーを交換せず補修する方針になったケースを設定しています。
「全部交換するしかない?」というご相談
傷がついていたのは、フロントバンパーの右側の角。縁石に擦った部分に線状の傷があり、その周辺の塗装も一部削れていました。
ご相談の中心は、「傷を目立たなくしたいけれど、バンパーを全部交換する必要があるのか」ということ。そこで、まず損傷の範囲を確認し、補修できる部分と交換の検討が必要な部分を分けて考えました。
車全体のどの位置に傷があるか分かる写真と、傷の深さ・範囲が見える接写。
傷の大きさだけでは、修理方法は決まらない
最初に見るのは、表面の傷だけではありません。塗装の下にある樹脂まで傷んでいるか、割れや変形はないか、取付部に損傷がないかも確認します。
今回のケースでは、確認した範囲で割れや大きな変形、取付部の損傷はなく、メーカーの修理情報に照らして補修可能と判断したケースです。バンパー全体の交換ではなく、傷のある部分を補修し、塗装する方法を選びました。
ただし、「割れがなければ必ず補修できる」というわけではありません。センサー周辺などは、車種によって補修や塗装に制限があります。見た目の傷の小ささだけで判断せず、その車に合った修理方法を確認することが必要です。
補修では、塗る前の準備が仕上がりを左右する
傷と周囲の段差を整える
作業する部分を洗浄・脱脂し、傷の状態を確認しながら研磨します。傷の溝や段差は、そのまま色を塗っても残ってしまうため、必要な範囲を補修材で整え、下地をつくります。
補修に使う材料や作業方法は、バンパーの材質と塗料の仕様に合わせて選びます。削る量を増やせばよいのではなく、傷の状態と必要な補修範囲を見極めながら進めます。
補修する範囲と、下地を整えた状態が分かる写真。傷を整える工程と、塗装前の準備が伝わるもの。
色の番号を合わせるだけで終わらせない
塗装では、車体の色に合わせて塗料を用意し、試し塗りで色味を確認します。試し塗りしたものを乾燥させ、明るい場所と日陰、見る角度を変えたときの見え方も確かめます。
傷のあった箇所だけを見るのではなく、隣接する部分と並べたときに色味や艶がどう見えるか。そこまで確認して、塗装範囲や仕上げ方を判断します。
修理後は、近くからも少し離れても確認
塗装と必要な仕上げを終えたら、補修した部分の段差や表面の状態、周囲との色味・艶の差を確認します。近くで見るだけでなく、車から少し離れた位置でも外観を確かめます。
お渡しの際には、作業前後の写真を見ながら、補修した位置と塗装した範囲を説明します。見た目がどう変わったかだけでなく、どこに、どのような作業をしたかを確認していただくためです。
修理前と同じ位置・角度で撮影した写真。周囲との色味や艶の違いが分かるもの。
同じような擦り傷を相談するときは
写真を送る場合は、傷の接写に加えて、車のどの位置か分かる写真もあると状況を伝えやすくなります。車種、傷がついた経緯、気になる症状も一緒に知らせておくと、確認がスムーズです。
写真だけでは、傷の深さや取付部など、確認できない部分もあります。実際の補修可否、費用、作業日数は、現車の状態と必要な作業を確認したうえでの案内となります。